化学10 蒸留

 


 エタノールと水の混合物を蒸留して、3本の試験管に出てきた液体を集めます。1本目はほぼエタノール、2本目はエタノールと水が半々、3本目はほぼ水にするためには、どのようにすればよいのでしょうか。エタノールと水の割合等についてまとめてみました。


【準備物】
1 エタノール6mL 水14mL
2 100mLの枝付きフラスコ(上の写真は200mLの枝付きフラスコだが、100mLの方が安価で容量としても問題ない。)
3 試験管(4mLのところに油性ペンで印を付けておく。試験管を並べて置いて定規を当てて一気に線を引けばよい。)
4 ステンレス皿 3枚
5 鍋敷き 3個(100均で購入)
6 プラスチッククリップ (100均で購入)
7 チャッカマン
8 マイクロピペット 
 うすい塩酸をはかり分けるには、普通の駒込ピペットでもできますが、10mLまではかれるマイクロピペットがあると便利です。下写真は「マイクロピペット LH10000 容量:1~10mL 最小目盛:10μL 14,421円」です。ネットで探すともっと安価な製品(例えば3000円ぐらい)もありますが、安すぎる物はピストンが重かったりするので注意すること。マイクロピペットは値段は安くありませんが、あっという間に分注できますから、理科室に1つあると便利です。「ケニス理科機器」等のカタログから購入できます。 

 

なくてもよいがあると便利 下写真は「マイクロピペット LH10000 容量:1~10mL 最小目盛:10μL 14,421円」です。ネットで探すともっと安価な製品(例えば3000円ぐらい)もありますが、安すぎる物はピストンが重かったりするので注意すること。)マイクロピペットは値段は安くありませんが、あっという間に分注できますから、理科室に1つあると便利です。「ケニス理科機器」等のカタログから購入できます。

 


【実験方法】
1  エタノール6mLと水14mLの割合で混ぜ合わせる。エタノールと水を混ぜ合わせると体積が小さくなるため、20mLではなく約19.8mL程度になる。10班分用意する場合には、エタノール60mLと水140mLを混ぜ合わせて198mLの溶液を作る。
2 混ぜ合わせた溶液を枝付きフラスコに19.8mLずつ入れる。その際、マイクロピペットを使って9.9mLを2回入れるようにすると簡単にできる。なお、20mLずつ入れても問題ないが、混ぜ合わせたときに体積が小さくことを考えに入れた上で溶液をつくる必要がある。
4 フラスコをガスバーナーで加熱し、出てきた液体を試験管に4mLずつ取る。3本目まで取れる。4本目は4mL集めることはできないが、火を消してもしばらくはガラス管の先端から蒸気が出るので、ガラス管を4本目にさしておくとよい。
 ・正確に4mLずつ取るために、試験管はできるだけ立てた状態で集めるようにする。
 ・集まった液体にガラス管の先がつかないようにプラスチックのクリップなどを付けておくとよい。 

5 3本の試験管に集まった液体をそれぞれステンレス皿に移す。(蒸発皿でもよいが、ステンレス皿の方がエタノールが燃えた後に残った水の量が分かりやすい。)
6 最初に集まった液体のにおいを比較する。
7 チャッカマンで液体に火を付けて調べる。(1本目は燃えた後に水が少しだけ残る。2本目は燃えた後に水が半分程度残る。3本目は火がつかない。)