化学13 エタノールの気化
エタノールの気化の実験です。通常は液体のエタノールの入ったポリエチレン袋にお湯をかけて気体に状態変化させますが、ここでは、エタノールを熱に強いOPP袋に入れて、ホットプレートで温めて気化させています。
【 実験の様子(動画)はこちら 】
【材料・準備物】
OPP袋(A5サイズ)「シモジマ ヘイコー 透明 OPP袋 クリスタルパック A5 100枚 S-A5 006740000」
アマゾンで購入。100枚で479円。100均でも25枚入りのものを売っています。ただし、100均のものは、小さな穴が開いていることがありました。値段もそんなに変わりませんので、できればネットやホームセンターなどで購入する方がよいと思います。
ホットプレート
YAMAZEN ホットプレート HG-1200
クリップシーラー(または、 フードシーラー)
OPP袋の口を閉じるのに使います。「クリップシーラー Z-1」4,580円 はホームセンターなどで売っています。アマゾンでも購入できます。
脱気なしでシールのみができるフードシーラー(真空パック機)でもできますが、クリップシーラーが使いやすいのでおすすめです。
【実験方法】
1 エタノール(4.5mL)をOPP袋に入れ、クリップシーラーで口を閉じる。
以前は袋の口をしばって閉じて実験していましたが、現在はクリップシーラーで口を閉じています。クリップシーラーを使うと閉じた後の袋がぺちゃんこになるので変化が分かりやすいです。念のため二重に閉じています。
2 ホットプレートで温める。
ホットプレートの調節ダイヤルを保温のところにしておき、そこにエタノールの入ったOPP袋を置きます。膨らみが足りないときは少しだけ温度を上げます。(通電ライトが付いたらすぐにやめる程度にしてほんの少しずつ上げていきます。)下の写真のオレンジの▼印(私がつけたもの)以上に温度を上げると袋が溶けて破れます。
3 膨らんだらホットプレートからOPP袋を持ち上げる。
気体のエタノールが液体に戻り、袋は見る見るしぼんでぺっちゃんこになります。
【その他】
水ではできないのか
水はエタノールよりも沸点が高いので、ホットプレートで加熱して気体にしようとすると、OPP袋が溶けてしまってできません。しかし、電子レンジで加熱するとできます。電子レンジで気体にしたものを、素早く出して生徒に見せてやるとよいでしょう。
水4.5mLを、A5サイズのOPP袋にクリップシーラーで二重にシールして入れ、600Wで2分弱加熱します。