生物01の2 オオカナダモの光合成「BTB溶液で調べる」


 青色に調整したBTB溶液に息(二酸化炭素)を吹き込み緑色にします。オオカナダモの葉を入れて光を当てると二酸化炭素が減少して、BTB溶液が青色に戻ります。簡単な実験ですが、BTB溶液の調整や光を当てるところなど、ちょっと面倒だなと思うところがいろいろあります。
 水槽用LEDライトを使うと天候を気にせずに実験することができるようになります。


【準備物】
・BTB溶液
BTB溶液を調整して青色にします。調整は3%の水酸化カリウム水溶液を使って行います。このとき作るBTB溶液は次のようにします。
① 原本として、できるだけ濃い濃度の青色のBTB溶液をつくる。水酸化カリウム水溶液を入れすぎると、息(二酸化炭素)をかなり入れないと緑色にならないので、加える水酸化カリウム水溶液の量はできるだけ少なくする。
② 実験の時には、①の原本を水道水でうすめたものを使用する。(試験管は容量が少ないので、ビーカーに入っているときよりも色がうすくなります。うすめすぎないように注意してください。)
③ 原本が減ったら、原本にBTBの原液のみをつぎ足すようにする。このことで、青色に調整する手間はほとんどなくなります。原本を使い切らないことが大切です。
・オオカナダモ
ペットショップやホームセンターなどで購入する方法もあるが、私はいつも小川で採集している。先輩の先生に聞くとよい。大抵の川で見つかるが、取りやすい場所を知っているかどうかがポイントになる。
・水槽用LEDライト
今回は、「寿工芸 コトブキ フラットLED 900 ブラック ¥9,420」を2本使用した。
・ビーカー(100mL)  ・ストロー

 


 
【実験方法】
① 青色のBTB溶液を用意する。量は試験管2本分で30mLあればよい。(下写真参照)
② 青色のBTB溶液に息を吹き込み緑色にする。(目に入らないように安全メガネを着用すること。)
③ 片方の試験管に長さ6cmに切ったオオカナダモを入れる。
④ 試験管に②で作った緑色のBTB溶液を入れる。


⑤ 水槽用LEDライトで光を当てる。下図のように、2つのライトで両側から光を当てる。
⑥ 20分間ほど光を当てると、オオカナダモを入れた方のBTB溶液が青くなる。