生物11 ミジンコの観察


 1年生の4月に双眼実体顕微鏡の使い方を学習します。さて、何を見せるかですが、やっぱりミジンコが一番だと思います。田んぼで見つけることもできますが、簡単確実に、大量に採集するにはレンコン畑が最適です。
 また、ミジンコを捕まえるのに駒込ピペットを使っている実践をよく見ますが、なかなか難しいです。ガラス管とゴム棒を組み合わせた専用のスポイトを使うと簡単に捕まえることができます。

【動画1:ミジンコを双眼実体顕微鏡でみたところ】


【採集の仕方】
 レンコン畑があれば簡単に採集できます。ふたのできる瓶を持っていって、すくったらたくさん入ってきます。ケンミジンコよりも普通のミジンコの方がかわいいので生徒には人気があるようです。同じレンコン畑でも、場所によってケンミジンコだったり、普通のミジンコだったりします。その場で普通のミジンコであることを確認します。肉眼で確認できます。

【動画2:捕まえてきたミジンコ】
【動画3:捕まえてきたミジンコ】


【観察の仕方】
 ピペットは先が細いので、ミジンコをなかなか捕まえることができません。ガラス管(長さ19cm、外径6mm) とゴム棒(2mL)を使って、専用の捕獲器を作ります。ガラス管にはビニールテープを巻いて、ゴム帽がややきつく取り付けられるようにします。ガラス管は理科ウチダスで購入したもの(長さ38cm)を半分に切りました。切るときは「ガラス管切り」が便利です。
 まず、捕獲器でミジンコを吸い取ります。次に、少しずつビーカーに水を戻して、次の1滴でミジンコが落ちるというところで、時計皿に落とします。水が多すぎるとミジンコが泳ぎ回って観察しづらいので、ティッシュで水を減らします。(この時、水と一緒にミジンコを吸い取らないように気をつけて下さい。)

【動画4:ミジンコの捕獲の様子】
【動画5:ミジンコの捕獲の様子】