生物13 葉の断面の観察(切片の作り方)

葉の断面の観察です。ここでは切片の作り方がポイントになります。ツバキやサザンカなどの葉をピスなどではさんで、カミソリの刃でスライスする方法が一般的ですが、薄く切るのはなかなか難しいです。また、けがも心配です。
私は、葉をカッターマットにセロハンテープで固定し、スライドガラスを定規にして、「顔・まゆ剃り用カミソリ」で葉をカットしています。スライドガラスをずらしながらどんどんカットしていきます。切片をとにかく大量に作ってその中から適当なものを選ぼうという作戦です。この方法のいいところは準備が簡単なところと、比較的安全に行うことができるとういうところです。
葉をカッターマットにセロハンテープで固定するというところがポイントです。
【切片の作り方】
① ツバキやサザンカの葉を幅1.5cm程度にハサミで切り、カッターマットにセロハンテープで固定します。カッターマットは100均(ダイソー)で購入しました。

② スライドガラスを直角に当て、顔・まゆ剃り用カミソリで、葉をうすくスライスします。スライドガラスをずらしながらどんどんカットしていきます。動画を見てもらえば分かりますが、空振りの時があってもかまいません。スライドガラスを動かすというよりも、カミソリの圧力で少しずつスライドガラスがずれていくようなイメージでカットします。
この方法のよいところは、短時間でたくさんの切片を作ることができるということです。とにかく大量に作って、その中から適当なものを選び出す作戦です。
【動画:葉の切片の作り方】
・顔・まゆ剃り用カミソリ「貝印 ビューティM SM BTM10H1」
・カッターマット 100均(ダイソー)で購入 ※ 左手でカッターマットを押さえるようにすると、カッターマットが机に固定されるため作業しやすくなります。細長いカッターマットが使いやすいです。
③ できた切片を水を張った白いバットに入れて、できるだけ薄く切れたものを選びます。※緑色がうすいものを選びます。形は悪くてもかまいません。薄さを優先させて選びます。


④ 選んだ切片をスライドガラスに載せ、水を1滴落として顕微鏡で観察します。顕微鏡は上下左右が逆に見えますので、下写真のように葉の上下を反対にした方が観察しやすくなります。

【顕微鏡観察の様子】
顕微鏡で観察した様子です。柵状組織や海綿状組織の様子などがよく分かると思います。
なお、切片①は切片②に比べるとやや厚みのあるものになります。
【切片① 】





【その他】
撮影は、iPhoneSEを接眼レンズに押し当てて行いました。アダプターはいくつか試したのですが、下写真のようなタイプのものが使いやすかったです。
