その他03 洗浄鎖
洗浄鎖(せんじょうさ)って聞いたことのある人はほとんどないと思います。ネットで検索しても出てこないぐらいなのでマイナーなんでしょうが、フラスコを洗うときにとても便利です。一般的にはフラスコを洗うときには、ブラシを曲げて洗っている人が多いと思いますが、私は断然「洗浄鎖」をおすすめします。ただし、鎖なら何でもいいというわけではありません。ポイントは鎖の太さです。
【洗浄鎖の作り方】
ホームセンターなどに行って鎖を切ってもらうだけです。ただし、鎖の太さが大切です。鎖の一つの環が1cm程度のものを選びます。鎖の環が小さいとうまく洗えません。理由はよく分からないのですが、慣性が関係しているのかもしれません。長さは150cmぐらいがいいと思います。
鎖の環が小さくても鎖を長くすればいいと思うかもしれませんが、それはなぜかダメなのです。一つ一つの環の大きさがポイントです。
【洗浄鎖の使い方】
フラスコに少量の水とクリームクレンザーを入れた後、洗浄鎖を入れてくるくる回します。動画を見てもらえばよく分かると思います。こんなのできれいになるのかと思うかもしれませんが・・・きれいになります。細くなった首のところはブラシで洗ってください。
三角フラスコにも使えます。三角フラスコをひっくり返したり、向きを変えたりして、遠心力を加減しながら、洗浄鎖をくるくる回して洗います。
この洗浄鎖ですが、昔の実験書には出ていたのですが、最近のものには全く出ていません。こういった豆知識的な道具も継承していきたいものです。