地学08 雲を作る(簡易真空容器使用)

 東京書籍では「簡易真空容器の中に内側を水で濡らしたポリエチレン袋を入れて、ポンプで気圧を下げると、ポリエチレン袋が膨らんで中に雲ができる」という内容になっています。
 気圧が下がるとともにポリエチレン袋が膨らんできますし、その中に雲ができるので大変分かりやすいのですが・・・、ポリエチレン袋の中に雲の核となる線香の煙を入れて袋の口をしばるのが難しいです。
 簡単に手早く行うポイントは、①チャック付ポリ袋を使用すること、②線香の煙を入れるときにペットボトルで作った筒を利用することの2つです。


【準備物】 
・簡易真空容器 スマートスクール177-871 4,588円
・チャック付ポリ袋 「ジッパー式ポリ袋」 4-F 0.04mm ×120mm×170mm ホームセンターで購入
・LEDライト 100均で購入
・台(木片) LEDライトを載せるために使用する。
・ペットボトル(500mL)で作った筒 
 底と口の部分を切り取って筒状にする。上部のやや細くなった部分を残しておく。(下写真参照)
線香
・黒いフェルト 机が黒い場合は必要ありません。

 


【実験方法】
【動画】雲の作り方(簡易真空器使用)
1 水道の水でもよいが、できれば室温と同じくらいのくみ置きの水を準備しておく。
2 チャック付きポリ袋の内側を1の水で濡らしておく。
3 チャック付きポリ袋にペットボトルの筒を差し込んで膨らませる。(ペットボトルの細くなった部分を残しておくと差し込みやすくなる。)
4 チャック付ポリ袋の中に線香の煙を入れる。
5 チャック付ポリ袋の口を閉じ、袋の厚みが2cm程度になるようにする。
ーーー ここまでは教師で行って、チャック付ポリ袋を各班に渡す。ーーー
6 チャック付ポリ袋を簡易真空容器に入れ、ポンプで空気を抜いていく。
 この時、カーテンを閉めて横からLEDライトで照らすと発生した雲がよく見える。LEDライトと反対側の席から見るとよく見えるので、下図の黄色矢印の方向から2人で見るとよい。
7 容器に空気を入れると、チャック付ポリ袋はしぼんで雲が消える。
8 席を交代して、2回目を行う。