地学05 地層のでき方 (2) 「海岸に近い方から、れき・砂・泥の順に堆積する」


【動画1】実験の様子(横から見たところ)
【動画2】実験の様子(上から見たところ)

 地層のでき方の実験です。よく行われる実験は、下から順番にれき・砂・泥の順に堆積するのを観察するものです。海岸に近い方から、れき・砂・泥の順に堆積する実験は、教科書には載っているものの実際に行っている学校は少ないのではないでしょうか。思ったようにきれいにできませんし、実験後の土の処分も面倒です。
 そこで、少ない量の土で実験する方法を考えてみました。また、泥・砂・れきの順に遠くまで流される様子も、比較的きれいに確認できます。 
 この実験装置のポイントは、ばんじゅう(大きなトレイ)を使って、全体の傾きを小さくしているところです。この実験のために、わざわざばんじゅうを買うのはどうかなと思う人も多いかもしれませんが、実験装置を運んだり、薬品を一時的に保管したりするときにも、ばんじゅうがあると大変便利です。理科室の備品としておすすめします。


【準備物】 
ア 土(泥:砂:礫 =1:5:5 で混ぜ合わせたもの)
 詳しい内容は、『地学04 地層のでき方 (1)「下から順番に、れき・砂・泥の順に堆積する』のページを参照。
 小さじ1/2すり切り一杯(2.5cc)をプラカップに取る。(下写真右側)
イ ばんじゅう
 「サンコー ばんじゅう B-2」 品番 201003 外寸 574×388×62mm 内寸 534×348×50mm 有効内寸 532×346×41mm 1750円+送料1650円 農業資材店で購入。楽天でも購入できます。(注)Bタイプと間違えないでください。B-2タイプは、Bタイプよりも高さが低くなっています
ウ モール
 幅2.3cm、長さ33cm、先端部6cm程度を斜めにカットする。モールを切るのは技術室の金切りのこ、斜めに削るのはベルトサンダーを使用するとよい。斜めにカットする理由は、モールを流れてきた水の勢いをゆるめて堆積しやすくするためである。

 


【実験方法】(下写真参照)
① ばんじゅうに水1.5Lを入れ、木片(厚さ2.4cm)を敷いてわずかに傾ける。
② ばんじゅうの端にモールを置く。この時、モールの先はたまった水に十分につかる位置になる。(下写真参照)
③ モールの中央あたりに土(2.5cc)を置く。
④ ビーカーを使って、水をやさしく流す。


【その他】 
・ちょうどよい強さで水を流すことが実験を成功させるポイントになります。あらかじめ生徒に「モールの先端付近にれきが堆積するようにやさしく水を流すようにしてください。」と指示しておくとよい。モールの先端付近にれきが堆積するようにすると、自然とその向こうに砂が堆積し、さらに離れたところに泥が流れていくようになる。
・片付けの際は、ばんじゅうの水を土と一緒にバケツに回収する。バケツの上澄みを流しに捨て、土はグランドの隅や校舎裏などに廃棄する。10班で実験したとしても土の量は25cc(大さじ2杯弱)にしかならないので問題ありません。
・土はふたのできる容器に入れ、容器を回転させて、れき・砂・泥の偏りがないようにしっかり混ぜるようにする。
・土を2.5ccのさじにすり切り一杯取るときは、土の入った容器にアクリル棒や割り箸などをステンレス洗濯ばさみで取り付けると、簡単に手早く行うことができる。(下写真参照)